九郎右エ門の笹すし
※2020年3月31日で廃業しています※
いつもお世話になっている(有)九郎右エ門(くろうえもん)さんから、
笹すしをいただきました。
笹寿司は糸魚川の郷土料理で、一家にひとつ笹寿司を作る木枠を持っていて、お盆など人が大勢集まる時に、よく作ります。
(木枠を持っていないご家庭も増えたのかもしれませんが・・・)
笹の葉がお皿代わりになる事や、笹と寿司飯の抗菌作用で日持ちがする事、大量に作れて御飯とおかずが一緒になっている事など、先人の知恵なんですねぇ。
能生地域は小判のように手で押すだけ、具材も一枚に3種類くらい
糸魚川はご飯の量も多く、ぎっちり押すのが多いようです。
また、海沿いは小魚の佃煮を使ったり、山間部だと山菜を使ったり地域性があります。
さてさて、九郎右エ門さんとは、
美山公園お花見屋台をはじめ、夏祭りなど各イベントで協力しあう仲間なのです。
冬場は、なかなかイベントがないので久しぶりの笹すしです。
では、竹皮の包を開きます。
そうそう、貼ってある「新潟県知事推薦 こりゃうまいシール」は泉田知事の許可を取ってあるんですって。
泉田知事が糸魚川に来られた際に笹すしを食べて「こりゃあうまい!」と言ったことから
笹すし片手にした泉田知事の似顔絵を作ったそうです。
九州地方の知事のようにブームになってくれないかと、期待しているところです。
さてさて、中身は、というと
笹の上に寿司飯がのっていて、その上に錦糸卵などの具材があります。
九郎右エ門さんのHPから引用すると、左から
鮭・・銀鮭を毎朝焼いてほぐし、味をつけたものを使っています
きゃらぶき・・・5~6月、山からフキを取ってきて佃煮に。きざんで茹でこぼしコトコト二日間じっくり煮込んだものを使っています
くるみ・・・細かく刻んで砂糖・ハチミツ・醤油で佃煮風にして、時間をかけて煮詰めたものを使っています
紅生姜・青しその実の漬物・桜でんぶ・・・目でも楽しむお寿司です。各家庭でよく使われているものですので、九郎右エ門でも使うことにしています。
卵・・・毎朝、薄焼き卵を作って千切りにしたものを使っています
朝早くから、手間暇かけて作っている笹寿司なんですね。
私は鮭とくるみが大好きで、ちょっと割増料金払うからと「ALEXスペシャル」を作ってもらったことがあります。
鮭、くるみ、鮭、くるみ、鮭、くるみと二種類オンリー。
たぶん、先にも後にも、これ一個だったのだと思います。
さて、笹すしは箸を使わないで葉っぱが長い方がめくって食べるのが通なんです。
横から食べると笹で唇を切りますので、ご注意を。
最初に鮭が口に入ります。
もぐもぐもぐ、うん、この鮭が美味しいんですよね。
次にきゃらぶき。もぐもぐもぐ、醤油が効いています。
続いてくるみ。さきほどの醤油が甘しょっぱい味に変化していきます。
さして紅生姜あたりで、一度口の中がさっぱりリセットされた後にシソの実で歯ごたえがあり
桜でんぶで口の中が完全に「しょばい系」から「甘い系」にチェンジ。
そして卵で御飯とのハーモニーを噛みしめるって感じです。
御手拭と漬物、食べ方のメモまで入っているなんて、親切だわぁ。
一口ずつ変化していく笹寿司。
糸魚川駅でも駅弁として販売しているそうですよ。
↓笹寿司を作るお手伝いをした事がある方も、
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我が家では7/14は笹寿司の日です
祇園祭の花火を観ながら 笹寿司を家族皆で戴きます
笹寿司の上に乗せる具は7種類で 鮭・薄焼き卵・椎茸・しその実(緑と茶色)・桜でんぶ・紅生姜・鳥そぼろ・シーチキン等々…彩りよく並べるのは子供の仕事でした
そういえば 子供の頃は 紅生姜のかわりに【さくらんぼ】が 乗っていました(^^;)
Kどすえ~さん
早川の花火は糸魚川に夏が始まる合図のようなものですね。
私の祖母が作る笹寿司は確か、笹の代わりにミョウガの葉で、サバの缶詰がのっていた記憶があります。
我が家では、鳥そぼろ、シイタケ、くるみ、玉子、昆布と気分によって違っています。
小さい頃は、自分が食べたい組み合わせで乗せていた記憶があります。
酢が効いている、ご飯の量が多い、本当に各家庭ならではですね。