奴奈川まつり夏の陣リポート 大国主命と奴奈川姫

８月６日(土)に糸魚川市能生地区で開催された「奴奈川まつり夏の陣」リポート
午前の部と午後の部に続いてメインイベント
「大国主命・奴奈川姫出会い結婚の儀」リポートです。

まず、大龍が荒々しく登場です。
出雲の国から船で来た大国主命が奴奈川姫にふさわしいのか
試しているようです。
大国主命と大龍の戦いがあり、大国主命は無事困難に打ち勝ったようです。
従者と共に奴奈川姫の行列を待ちます。
引き締まった顔で、凛々しいですね。

個人的には「よっ、にしょきん!」と声をかけたいところでしたが、
そんなふざけた雰囲気はどこにもなく、写真を大人しく撮ってました。
※「にしょきん」とは、今年大国主命役を務めたKさんの出身地
糸魚川の浦本地区で食べられている
「小魚を甘しょっぱいタレ(大学イモに近い感じ)で絡めた料理」だそうです。
給食の献立には絶対に載っていないのに、時々出ていたらしく、
すごく美味しくて沢山食べたいのに、必ず二匹だった、と力説した時から、
Kさんは私達の仲間内で「にしょきん」というニックネームで呼ばれる羽目になったのです。
最初は嫌がっていた「にしょきん」ですが、
途中から「もう、にしょきんでいいですよ(-“-)」と諦めています。

と、話がそれました。
にしょきん改め、大国主命の視線の先には、奴奈川姫の行列が。
魔よけの剣を持った侍女を先頭に太鼓が続きます。
そして、輿にのった奴奈川姫が登場です。
Sちゃんは私に気づくと、手を振ってくれました。
あまりの注目度に、ちょっと緊張しているようです。

毎年「私みたいな体格だったら、担ぐ人達は大変だろうなぁ。
衣装も紐が届かないなんて言われたりして。あはははは。
新婚カップルだから、その心配はないけど・・・。
そう言えば細身の女性ばかりだよねぇ～。
あっ、結婚前後でダイエットしている事もあるのかな、なんて思いながら見ています。

輿が下ろされ、大国主命の使者が、
奴奈川姫の侍女に結婚を問います。
侍女は奴奈川姫に伝えますが、首を横に振り受け入れません。
がっかりした使者は大国主命に、伺いをたてます。
遠く、出雲の国からはるばるやってきた大国主命は簡単には諦められません。
再び、使者をおくり、侍女に想いを伝えます。
それでも奴奈川姫は首を縦にふりません。
周りから「あ～」と落胆の声があがりますが、
諦めきれない大国主命は三度目にかけてみます。
さぁ、奴奈川姫の返事を聞いた侍女は、また首を横に振るのでしょうか?
笛の音が静かに響く中、
大国主命、使者、そして、その場にいる誰もが固唾を飲んで待ちます。
(笛は甚平姿の年配の男性が、生演奏をしていました。
簡単に吹いていますが、楽譜もなく、
おじちゃん、かっちょええ、と言いたくなるほど影の立役者でした)

奴奈川姫の心は動かされたようです。
侍女が大きく頷き、使者もホッとした表情を見せました。
奴奈川姫は輿から降り、大国主命のプロポーズを受け入れます。

「三顧の礼」とは諸葛孔明だったかな?なんて考え、
「太鼓の昔も今も、男性が猛アタックしてくれた方が
女性は心を動かされるものよ」とも思います。

大きな拍手が沸き起こり、新潟日報社や上越タイムス社をはじめ、
カメラがいっせいにシャッターを切ります。
能生のケーブルテレビも、この瞬間をとらえていました。

割れんばかりの拍手がやまない中
「奴奈川姫を歌う会」の皆さんが
「我らが奴奈川姫」「跳び比べ」で二人の結婚を祝福します。
♪皆の衆、みなのしゅう♪
♪奴奈川の御子、奴奈川姫♪
の歌詞が耳に残ります。

無事、結婚の儀が終わり、
大国主命と奴奈川姫は、お祝いの花を持った子供達を従えて
仲良く並んで席につきます。
末永くお幸せに。

え?もぐもぐリポートはまだか?
奴奈川まつり夏の陣は盛りだくさんなので、明日に続きます。

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