上越 三野屋 継続団子
アート商展街in直江の津で買った(資)三野屋さんの継続団子です。
そう、直江津名物として、あまりにも有名な継続団子ですよ。
昨日のおやつが「醤油団子」、なおえつ茶屋さんの珈琲と食べたのが「いちじく餅」
おいおい、継続団子は?と突っ込まれそうなので、買って来ました。
三野屋さんの家紋(?)は、団子なんですよ、団子。
お店の方のエプロンにだって、このマークが入っています。
食べるのは久しぶりです。
箱にかかる紙には、着物時代の絵と
林芙美子さんの「放浪記」の一部分が達筆な文字でつづられています。
どうして「放浪記」が?と不思議に思い、読んでみると
【直江津についた、港の駅なり。駅のそばで団子を買った。
「この団子の名前は何と言うんですか」
「へえ、継続だんごです」
「継続団子?団子が続いているからですか」
駅の待合所に腰をかけて白い継続だんごを食べる。
あんこをなめていると、
あんなにも死ぬる為に明るさを感じていた事が馬鹿らしくなって来た】
この団子を食べて、生きる気力を取り戻したんですって。
すごいなぁ、団子が人の命を救ったのですよ。
これがなきゃ、森光子さんだって公演回数の記録をつくれなかったんですから驚きです。
さてさて、紙を丁寧にはずすと、団子と急須の絵が描かれた箱があり、
箱をあけると、乾燥しないようにビニールで真空パックされています。
そして、いよいよ団子とご対面です。
木の皮のような薄い紙をはがすと、行儀よく5本団子が並んでいます。
つやつやしていて、輝いてみえます。
一本いっぽん丁寧に紙が敷かれていて、慌てて口に入れると紙まで食べてしまいますよ(笑)
では、いただきまぁ~す。
ぱくっ、もぐもぐもぐ、白あんを固めた団子です。
艶は寒天が塗られているんですね。
もぐもぐもぐ、シンプルな作りなんですが、だからこそ長く愛される味なんだと思います。
熱くて苦い日本茶に合いそうな甘さです。
もぐもぐもぐしていたら、ちょうど小川英子さんが「やぁ」と来られました。
「まぁ、継続団子?大好きっ!」
それは良かった、おすそ分けです。
もぐもぐもぐ、さすが文学作家の小川英子さんです。
放浪記に書かれていることを知っていましたよ。
もぐもぐもぐ、でも、なんで「継続団子」っていうんだろ?
箱に入っていた紙を読むと
「1903年(明治36)直江津の米穀取引閉鎖に住民が反対し、
継続許可がおりたのを祝って作られた」←かなり簡略化しています
と、いうことは、100年以上の歴史があるのですね。
へぇ~、へぇ~、へぇ~。
(資)三野屋
上越市中央1-1-11
025-543-2538
直江津駅北口から徒歩1分。
直江津駅を背にして2つ目の信号の右手にあります。
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