糸魚川天津神社春大祭けんか祭り2015リポート

4月10日に天津神社で開催された、けんか祭りに出店したのでリポートします。

けんか祭りは、その名の通り、神輿と神輿がぶつかり合う珍しいお祭りです。
雨が降っても、必ず4月10日(11日は舞楽のみあり)と決まっています。
ちなみに、糸魚川の天津神社が晴れると、能生の白山神社は雨。
天津神社が降ると、白山神社は晴れるというジンクスがあるそうで、私の記憶では、両日快晴というのはないかもしれません。

社務所の前では、烏帽子姿の男性が記念撮影です。
1年に1度の大役です。
皆さん、きりり、と背筋が伸びています。
赤い大きな傘をさして、神主さんを先頭に拝殿に向かい、神事が始まります。

しばらくすると、使いの獅子が参道を走って来ます。
「一行が境内に入ってもいいでしょうか?」とお伺いをたてる役目です。
糸魚川では、獅子とは呼ばす、じょば(じょうば)と呼ぶことが多いです。
除魔(じょま)が訛った、と言われています。
じょばに頭をかまれると、頭がよくなるとか、無病息災でいられるとか言われているので、子供達は「かんでください」と頭を出します。
私も久しぶりに、かまれました。
このじょばが怖い子もいて、泣き出したり、逃げたり、隠れたり。
昔は、逃げると追いかけてきたものですが、最近は逃げるために道路に飛び出したり、転んだりしたら危ないということで、追いかけないように通達が出ているとか。

この使い獅子が戻ると、大きな竹を上下に振りながら一行が入場してきます。
掛け声は「やっしょい」
鶏の被り物をして、お面をつけた鶏爺は榊を持っていますが、祭りが終わるまで、榊を肩より下に下げてはいけないそうで、腕を支える役もいるんだとか。
衣装が違うと役割も違うんですね。

御輿のぶつかり合いは、どんっと力まかせに相手の神輿にぶつけるのではなく、相撲のように組み合わせるといった表現が近いかもしれません。
上手に棒と屋根を相手の神輿に組み合わせ、ぐいぐいと押します。
たいていは8回ほどで、今年は10回組んだとか。
そして、お走りは、相手の陣営の前からスタートします。
榊が降られるのを合図に、拝殿の奥にある場所に神輿を上げるために勢いよく走り出します。
一の神輿は拝殿を曲がる時に、二の神輿に後ろ姿を見られなけば勝ち、とされています。
そして神輿を上げたら、それぞれ桟敷にあがり「やっしょい、やっしょい」と腕を振り、自分達が勝ったとPRします。
押上(おしあげ)地区が勝つと豊漁、寺町(てらまち)地区が勝つと豊作とされています。
よく「今年はどちらが勝ちましたか?」と聞かれますが、私は、どちらも勝って今年も豊作豊漁だろうと思っています。

激しい前半戦とうってかわって、午後は舞が奉納され、境内の雰囲気はがらりと変わります。
そうそう、なにやら人だかりが、と思ったら、渡辺裕之さんと伊藤かずえさんが来ていました。
旅番組のロケなのかな。
放送が分かったら、またお知らせしますね。

おまけ
糸魚川の名物おもちゃ屋さん、池原商店さんと苺あめ

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