糸魚川の山菜
糸魚川といえば、カニ、甘海老、幻魚、メギス、岩牡蠣、もずく、などの海の幸を思い浮かべる方が多いと思うのですが、山菜も豊富なところなんですよ。
両親とも山奥の出身で先祖代々の山林があったり、両親の幼馴染が山が好きなこともあって、春先になると、みんなしてソワソワ。
山好きって、普通は登山のことをいうのだろうけど、私のまわりは山菜やキノコ採りが好きな人のことです。
山は熊やイノシシもいるし、足を滑らせてケガしたり、危険もあるから決して1人で行っちゃダメ。
必ず誰か誘って行け、というのが、祖父母の教え。
では、食卓に並んだ山菜の一部を紹介しましょう。
まずは、コシアブラ。
モミジのような葉っぱで、天ぷらにして食べます。
下処理もいらず、クセもなく、さっくり揚がります。
続いて、笹たけのこ。
姫たけのこ、根曲りたけ、とも言われる細いタケノコです。
これは孟宗竹と違って、アクが少ないので、皮をむいて、たっぷりのお湯で茹でたら、お湯を捨てて、冷水にひたしておくだけ。
炊き込みご飯、味噌汁、煮物にします。
皮つきのまま、焼いても美味しいです。
沢山採れた場合は、茹でたあと、瓶に隙間なく詰めて水を入れて煮沸・滅菌して保存する場合も。
ちなみに、笹たけのこの味噌汁にサバ缶を入れるのは上越・妙高の方が多く、糸魚川ではサバ缶を入れない家がほとんどです。
3つ目は、うるい。
糸魚川では、ぎんぶき、ぎんぼぉき(文字にすると難しいですが「ぶ」と「ぼ」の間の発音って感じです)
調べたら、ユリ科でオオバギボウシという植物の若葉なんだそうです。
ギボウシ、ぎぼぉし、ぎんぼぉき・・・、
アクがないので、お湯でさっと茹でるだけでOK。
切って電子レンジでチンして、和え物や天ぷらにする人も。
鰹節と醤油、ポン酢と、シンプルな味付けがオススメです。
このうるいは、毎年いただくのですが、水と土の関係なのか、この方がもっている土地のうるいは、すべっこくて旨い、と評判。
すべっこい、とは、つるつるしている、という意味です。
4枚目は、うど。
アクがあるので、下処理をします。
うぶ毛は、包丁の背で軽くこすります。
ビューラーで皮をむくか、適当な長さに切ってから皮をむきます。
皮は厚めにむいて、キンピラにするといいですよ。
真ん中の白い部分、皮、穂先に分けて、酢を入れた水に10分ほどさらします。
白い部分は和え物、穂先は天ぷらがオススメ。
最後は、赤こごめ。
コゴミ、が標準語らしいですが、糸魚川はコゴメ。
これは、よく見かける緑色のと違って赤いのが特徴。
緑色のより、茎が細くて、ひょろっと長いんです。
うぶ毛も、もしゃもしゃ生えていて、クセがあります。
なかなか見かけない赤コゴミですが、こっちの方が好きという人も。
他にも、わらび、ぜんまいの定番から、当たり前のように生えているヨモギ、ふきのとう。
山椒←新芽を天ぷらにします
モミジナ←モミジの葉のような形で、かなりクセがあり、茹でて食べます
ヨシナ←ミズ、とも言われていて、胡瓜と漬物にする少し粘り気のある山菜
糸魚川に生えない山菜はないんじゃないかな、と思うくらい、沢山の種類があります。
山菜を採る時は、
他人の敷地に勝手に入らない
ゴミを置いて帰らない
来年の分を残していく(根こそぎ採らない)
など、マナーを守ってくださいね。
山菜はJAの直売所で販売されています。
JAひすい食彩館→こちら
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