天津神社春大祭(糸魚川けんか祭り)

糸魚川に春を告げる天津神社での「けんか祭り」
500年の歴史があるとされ、神輿と神輿がぶつかり合う奇祭としても有名です。

一枚目の写真は「けんか祭り」ポスター、二枚目は鳥居です。
ご近所の方なのでしょうか、散歩途中らしき年配の男性が来て
鳥居の前で足をとめると帽子を取り、深々とおじぎをして手を合わせていました。
そして、何事もなかったように、また帽子をかぶり、散歩の続きへと帰って行きました。
毎日の日課なのでしょうね。

けんか祭りの説明をしますと、
「一の神輿」と「二の神輿」が10回ほど激しくぶつかり合います。
※神輿は年ごとに交代するそうです
そして、最後は二つの神輿が競争して境内を全力疾走で約1周する
「御走り(おはしり)」が行われます。
それぞれ相手方の桟敷の前にスタンバイし、両地区の総代が榊を振るのを合図に、
拝殿裏にある幣殿を目指して勢いよく駆け出します。
この時に、「一の神輿」を幣殿に上げるところを「二の神輿」に見られると
「二の神輿」の勝ち、
見られなければの「一の神輿」勝ちとされていますが、
どちらも桟敷にのぼり「勝った」「勝った」と自分たちの勝ちをアピールします。
押上(おしあげ)地区が勝つと豊漁、寺町(てらまち)地区が勝つと豊作とされています。

その桟敷になる場所を見ると、こんな風に石で柱を立てる位置が決まっています。
どこかの遺跡のようですが、これは現役です。

神輿が終わると、午後からは境内の石舞台で
国の重要無形民俗文化財指定の舞楽が奉納されます。
この「神輿の動」と「舞楽の静」のコントラストが
けんか祭りの見どころではないでしょうか。
この舞楽は大阪の四天王寺の流れをくむとされています
天津神社だけに伝わる珍しい演目もあります。
稚児の舞が多いのも特徴となっています。
クライマックスは「陵王(りょうおう)の舞」です。
これは中国の有名な武将・蘭陵王(らんりょうおう)が優しい端正な顔を隠す為に
仮面をつけて戦ったことに由来しています。

能生白山神社でも「「陵王(りょうおう)の舞」が奉納されます。
※ここのピンクの部分は「ジオパーク検定 上級」で出題されました。

天津神社の祭りの日が晴れると、能生白山神社の祭りは雨
逆に天津神社が降ると、能生白山神社は晴れるというジンクスがあるそうです。
また、4月10日が、どんな悪天候でも「けんか祭り」は決行します。
なんでも大雪で境内が使えない年に延期したら糸魚川に災いがあったとか。
↑この話を詳しく知っている方、情報をお待ちしています。
※舞は小雨でも中止になります

お問い合わせは
糸魚川市観光協会
電話番号:025-552-1742

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