糸魚川市長者ヶ原遺跡

長者ケ原遺跡は 国史跡に指定されていて、広さは東京ドーム約3個分(13.6ha)
南北180メートル、東西100メートルあります。
縄文時代中期の集落跡であり、4500年前から3500年前頃にヒスイの玉や蛇紋岩 (じゃもんがん)の石斧の生産と交易の拠点として最も栄えていたと考えられています。
中央の広場を囲むように墓や細長い建物、それをさらに囲むように食料の貯蔵穴や住居があり、ゴミの廃棄場所も決まっていたようです。
これまでに発掘調査された面積は遺跡全体の約3%、集落跡の10%ですが、土器や石器だけではなく、石棒や土偶といった祈りの道具も多く出土しています。

見学は無料ですが、まずは考古館で長者ヶ原遺跡から出土した土器を見学したり、ヒスイの文化
の知識を頭に入れていくことをお勧めします。
平成25年5月6日までは考古館は入館無料です。

では、さっそく行ってみましょう。
考古館に行くには大きな土器のオブジェが目印です【写真①】

長者ヶ原遺跡には考古館の右手裏から伸びている道を進みます。
歩きやすく整備されていますが、多少のアップダウンがあり、それなりに距離があるので歩きやすい靴がいいと思います。
てくてくてく、左右にはスミレやタンポポ、いろんな野花が咲いています。
ホーホケキョ、と鶯の鳴き声も聞こえてきます。

少し歩いたところで、右手側に脇道が伸びています。
水辺広場に伸びる道で、ここからも長者ヶ原遺跡に行けますが、遠回りになります。
まずは目的地の長者ヶ原遺跡へ真っすぐ進みましょう【写真②】

てくてくてく、今度は左手に分かれ道が出てきます。
これは野球場に抜ける道です。
まだまだ半分の手前というところです。
はい、真っすぐ進みましょう。

ぐんぐん歩いて行くと、おっ!
いきなり視界が開けてきました。
ここが長者ヶ原遺跡か!
と慌ててはいけませんよ。
ここは、体験学習広場です。
建物には水洗トイレと水場、テーブルと椅子があります。
この建物から左手に伸びる道はテニスコートにつながっています【写真③】

遺跡までは、もう少しです。
ずんずん進みます、っと、今度こそ!
お~、すごいぞ~!
ただっぴろい空間に出ました。
ここが住居跡を復元した場所です【写真④と⑤】
手前には、竪穴式住居の跡をそのまま展示した場所もあります。
(白い柵に囲まれています)
入口から中をのぞいて、縄文時代の生活を想像してみてください。

一番奥まで進むと、そこには「指定史跡 長者ヶ原」と刻まれた石碑が建っています【写真⑥】
ここの後ろから伸びる道は天津神社に通じていると案内が出ていました【写真⑦】

さすがに、いったん天津神社まで下る体力がないので、ここで引き返します。
広場の端っこから端っこまでだけども、けっこう距離があります。
土は少しふわふわした感じです。

てくてくてく、管理棟で一旦休憩。
広場の端っこには「水辺広場」と矢印が出ていますが、とりあえず考古館に向かって戻ります。

てくてくてく、もう少しで考古館というところで、最初に見た案内標識【写真②】が気になります。
行ってみることにしましょう。

ここは、たらたらと続く下り坂です。
おっ、小さな小川にたどり着きました。
これが「水辺広場」???
川にそって、道が続いています。
これは行くべきなのか、戻るべきか・・・。
どこかに続いているはず、と期待をこめて水をおいかけます。
自然な小川という感じで、濡れた石の上や、杉の葉っぱの上を歩くことになります。
滑らないように気をつけてくださいね。

っと、いきなり森がぽっかり開けて空が見える空間にたどり着きました。
ここが水辺広場のようです。
水がばしゃばしゃあるイメージでしたが、森の中です。
あれ、まだ道が続いています。
木の板を渡してある下は湧水です【写真⑧】
なるほど、縄文人はこの湧水を汲んでいたんですね。
水が生活を営むうえで不可欠なのは、縄文時代も現代も同じなのです。
ここに集落が築かれたのも、水と、森で採れるどんぐりなどが豊富だったから、と考古館で説明文を見たことを思い出しました。
そう言われれば足元にどんぐりや、胡桃の殻が転がっています。
縄文人も食べていたのかもしれません。

そんな想像を膨らませながら登り坂をてくてくてく。
あれっ!
また、いきなり森がなくなり、広場に出ました。
ここはどこだ???
と、見渡してみると、さっきの遺跡跡ではないですか!
あれ、おかしいな、私は考古館に向かいながら歩いていたはず。
パラレルワールドか?
まさかキツネにだまされたのか。
キツネにだまされた時、ばあちゃんは「その場で足踏みをすると、術が解ける」と言ってたぞ。
いやいや、冷静になれ、パンフレットの地図を見るのだ。
と、私が途中で入った脇道は、メインの道と並行して住居跡の広場に続いていました。
ということは、ただ単に、考古館の手前まで戻ったのに、ぐるりと一周してしまった・・・。
すごすごと、再びメインの道を考古館に戻りました。

森の中を歩いて、植物を楽しみながらプチトレッキングだと思えば楽しいです。
探検しているみたいな気分が味わますよ。

糸魚川市長者ケ原考古館
糸魚川市一の宮1383
025-553-1900
開館時間 9:00~16:30
休館日 3月~11月無休
12月~2月 月曜日(祝日・休日の場合は翌日)
12月28日~1月4日
入館料 一般200円 小学生~高校生100円 幼児無料

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